【事例】土地の相続は、共有にすべきか? 分割すべきか?
Aさんのお父様は、ご自宅の他に約60坪の一筆の土地を持っており、 兄弟がそれぞれ一戸建ての家を建てて住んでいます。
このたび お父様が亡くなり、相続することになりました。
この際、この土地を共有で相続するほうがいいのか、 あるいは、実態にあわせて分筆して登記するほうがいいのか、 今後のことも踏まえて、どのようにするのが一番うまく相続できるのか知りたいとのことでした。
解決の方向
Aさんの場合には、ご兄弟が、別棟の建物を建てていますので、 将来の事(Aさんご兄弟の子供の世代の事)を考えて、分筆して土地を分けて、相続した方がよいという方向で、お話しがまとまりました。
共有持分のまま登記し、次に土地を分けた場合(分筆した時)に、共有割合と同価格で分筆しないと課税される恐れもあります。
将来、このような課税を受けないためにも、相続時にお金はかかっても、利用の実態に合わせて測量して分筆してしまう事をお勧めいたしました。
※測量分筆の費用はそれなりの出費となりますので、 Aさんのお父様の生前に、測量分筆を行っておけば相続対策の一つになりました。