国税の納付方法として、平成29年からクレジットカードでの納税が可能になりました。これまで相続税などの納税は、納付書を持って金融機関に出向く必要がありましたが、オンラインでの手続きができるようになっています。本記事では、クレジットカードでの納税方法と注意点について解説します。
クレジットカード納付の注意点
クレジットカードで国税を納付する際には、以下の点に注意が必要です。
決済手数料が発生します
納付税額に応じた決済手数料が生じます。令和7年現在、納付税額1万円までは99円、以後1万円を超えるごとに99円が加算されます。この手数料は利用者負担となります。
利用限度額があります
クレジット納付ができる金額には制限があります。
- 1,000万円未満であること
- ご利用になるクレジットカードの決済可能額以下の金額(決済手数料を含む)であること
利用可能なクレジットカード
以下のブランドのクレジットカードが利用可能です。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- American Express
- Diners Club
領収証書について
クレジットカード納付の場合、領収証書の発行はありません。納税証明として必要な場合は、クレジットカード会社の利用明細や「国税クレジットカードお支払サイト」の納付手続完了画面を印刷して保管しておくことをお勧めします。
利用方法
クレジットカードによる納税をご希望の場合は、パソコン、スマートフォンおよびタブレット端末から「国税クレジットカードお支払サイト」へアクセスして手続きができます。
24時間利用可能ですので、平日の日中に金融機関へ足を運ぶのが困難な方などは、ぜひ活用を検討されてはいかがでしょうか。なお、e-Taxを利用した電子納税も便利ですので、状況に応じて適切な納付方法を選択されることをお勧めします。