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老犬ホスピス NOAH`S ARK 取材レポート

     

    プロローグ

    年を重ねた愛犬を飼い主さんの代わりに、

    「最期を 家族として、やさしく共に看取る」活動を行っている

    老犬ホスピス「NOAH’S ARK(ノアーズ アーク)」

     

    長年連れ添った大切なパートナー(愛犬)であっても

    様々な事情で最期の時を共に過ごす事が出来なくなった時に、

    「家族や友人にも頼めない」

    「里親募集に出しても老犬なので見つからない」

    「どんな人か分からないと安心して預ける事ができない」

    といった不安や心配があるかもしれません。

     

    そんな時、飼い主さんに代わって生活を共にし、

    最期は最愛の飼い主様の代わりに見守り、そして伝える。

    「大好きだよ、私のところに来てくれてありがとう」と…。

     

    ノアズ アーク看板
    オーダーメイドのNOAH’S ARKの看板

     


    横浜市営地下鉄中川駅より徒歩10分ほどの一軒家。
    入口には綺麗なバラが描かれた看板が目に飛び込んできます。
    よく見るとその看板には『完全オーダー型の花屋さん Fleur Reiki((フルール レイキ)』とあります。
    Fleurとはフランス語で「花」、Reikiは「癒し」なのだそう。優しい雰囲気が漂ってきます。

     

    その看板の奥にある一軒家が老犬ホスピスNOAR’S ARKです。

    NOAH’S ARKでは、
    所有権は飼い主様のまま、または所有権をNOAH’S ARKに移転して、終生お預かりや看取りまでをおこなったりすることが出来るマイホーム的な施設になっています。

    犬のしつけ教室や幼稚園のような施設は以前に比べ耳にすることが多くなってきましたが、なぜ「最期を看取る」ターミナルケア施設を開業したのかを、今回は代表の角田ひとみさんにお聞きしました。

    角田さんは、NOAH’S ARKの運営だけでなく、ご自宅で会社も経営し、またオーダー型のフラワーショップのオーナーでもあり、とてもアクティブな方です。

    心地良いBGMが流れ、お花の香りがして居心地の良い空間で取材をさせて頂きました。

     

     

    NOAH’S ARKの事業内容を教えてください

    角田さん :飼い主さんが飼育できなくなってしまった老犬を譲り受けたり、終生預りをしてお世話をしています。

    メインは譲り受け飼育(譲受飼養)です。他にご要望に合わせて一時預かりなどを行うこともあります。

     

     

    老犬ホスピスを始めたきっかけは何ですか?

    角田さん :年を重ねた飼い主さんが亡くなったり、施設入所で愛犬を手放すことになる等、同じように年を取った愛犬を育てる事が出来ず、保健所に連れていく現実をSNSや様々な場面で目にしたことがきっかけでした。その時、「何とかしなくては」と思ったんです。

    でもその準備に時間をかけている間に手放される老犬は増えていくという現実があり、今自分ができること、持っている物で始めよう!自宅の愛犬達にスタッフになってもらおう!と思い立ち老犬ホスピスを始めました。

     

    角田さんの愛犬と老犬たち
    ワンちゃんたちはそれぞれにお気に入りの場所で過ごします

     

     

    何とかしなくてはという思いに繋がるきっかけはありますか?

    角田さん :今回、取材に来ていただけると聞いてから、ずっとその事を考えていました。

    最初の始まりであり、きっかけになったのは、小さい頃におうちにいたボクサー犬の存在です。私が喘息になってしまったので、父の実家に預けた時期があったんです。残念ながら、私が小学6年生の時に、「亡くなったからお別れをしに行こう」と言われ、別れを告げました。その時、心に抱いた「死というのはどういう事なのだろう」、「どこに行ったのだろう」という思いが、大人になってもずっと胸の中にあったんです。

     

    大人になってからも、愛犬の死を体験し、とても悲しくて心に大きな穴が空くことがありました。でも、時が経つと旅立った子達が背中を押してくれて、だんだん元気が出てくる。その繰り返しの中で、愛犬たちの存在の大きさを感じてきたからこそ、「生きること、死ぬこと、今できることを精一杯すること」という思いに繋がったんだと思います。

     

    将来的には、有料で一頭お預りすると、保健所等から飼い主のいない子を一頭引き出すことができるようになりたいです。

     

    飼い主様はお金を渡して愛犬を助ける事が出来るし、さらに保健所の子も助ける事が出来る。そんなふうになれたらといいなと思います。

     

    ——そのサイクルは素晴らしいですね。命をメインで考えていきたいですね。

     

    角田さん :そうです。老犬を有料で引き取ることで、他の一頭の命も救うことができるというシステムを作りたいです。

     

     

    会社を始めて、お花屋さんから老犬ホスピスまで幅広く活動しようと思ったのはなぜですか?

    角田さん :自分の愛犬達と生活していくために、死にものぐるいで頑張りました。

    設立時の会社の事業目的に「お花屋さん」と「老犬介護サポート」というのがあって、実家が植木屋さんだったこともあり、お花屋さんFleur Reiki(フルール レイキ)の開業に繋がりました。

     

    でも、実は子供の頃はお花が嫌いでした(笑)。

     

    大人になって、時間を忘れるほど没頭して土いじりをしている自分に気付いた時に、「本当は好きなんだ!」ということに、そしてお花に触れていると自然に落ち着くことに気づいたんです。

     

    お客様にも喜んでいただけているようで、リピートされる方が多く、皆様からご注文いただいた売上の10%は、老犬ホスピスの運営として役立たせていただいています。

     

    今ではSNSなどでお仕事の依頼を受けるようになり3年目になりました。

     

    お花屋さんフルール・レイキ看板
    入口にある目印の Fleur Reiki(フルール レイキ)の看板

     

    そして、花屋の仕事を始めて間もなく、お母様が認知症で施設に入所されるという娘さんから老犬を引き受けました。

    その時は、何もお金の事などは考えていなかったし、準備もしていなかったんですけど、保健所に連れて行かれるのなら…と思い、無料で引き取ったんです。

    今、自宅スペースにいる18歳の彦星がその子なんです。NOAH’S ARKの第一号となりました。

     

     

    無料から有料に変えた理由はありますか?

    角田さん :静岡から彦星を引き取ってから、数ヶ月経った頃、同じようにもう1頭の犬、兵庫から茶々を引き取ったんです。その時は医療費として1万円を半年分と寄付金を頂きました。とても有難かったです。

     

    そして、共に生活している中で、彦星と茶々からとても大きな事を教わったような気がしました。

    その2頭に対して、どんなに自分の愛犬と同じように接しても、どこか遠慮のようなものを感じたんです。まるで(僕達ワガママ言わないようにしますね。。。)と言っているかのようでした。

    その時に「無料で引き取るというのはこの子達の価値を下げてしまっているんではないか」

    そして、もしも私に何かあった時、有料でお預りしていれば他の方、施設に頼みやすいと思いました。

    そして、万が一に備えて、ペット安心相談室の田代さんに相談して有料化にしました。

     

     

    角田さんが老犬看取り士の資格を取ろうと思ったきっかけを教えてください。

    角田さん :昔から色んな資格を習得したんですけど、取得後活用できるものが少なかったですね。

    老犬看取り士」という名称は、自分が名刺を作った時に考えたんです。

    何頭か看取った時に「この場合どうしたらいいんだろう」とわからない事が多かったんです。それがきっかけで、老犬介護について学びました。学びの中で、「一人で頑張りすぎない老犬介護」というフレーズは、とても気持ちが楽になり、肩の力が抜けていくのを感じたのを覚えています。

     

    それでも何頭か看取っても後悔は残ります。腕の中で彼らを看取って悲しみが少し癒えた頃、私の中に彼らからの“命のバトン”を受け取っていくということにも気づきました。

     

    私が老犬を看取ることが彼らへの恩返しにもなる「老犬ホスピス(老犬看取り)」というのがピッタリだと思ったんです。でもまだまだ経験が足りないので、日々習得してる状態です。

     

    お花屋さんにしても、老犬ホスピスにしても、人の役に立つことが何よりうれしい。「角田さんのお花、綺麗だね」とか、「角田さんに預けて良かった」って言われると、凄く励みになります。結局お金ではなく人の役に立つことが一番うれしいですね。

     

    愛犬のナナちゃんを右腕で抱く角田さん
    角田さんと愛犬ナナちゃん

     

    他の施設と違ってNOAH’S ARKならではのこだわりはありますか?

    角田さん :基本的に私が一人で運営しているので、私が出来る範囲内しかお預かりしないし、誰かに頼むというのも考えていないんです。最大で2頭まで。

    だからこそ1人ぼっちにはしない。夜にはうちのわんちゃん達と過ごすし、私が居ない時もうちのわんちゃん達が何かあると知らせてくれる。わんちゃん達がスタッフになっています。

    後は主人ですね、始めは犬が苦手だったんですよ(笑)。今は見ていてくれて、話しかけるほどになったんです。「目を見て話すと伝わるよ」とまで言ってくれるようになったんです。今では老犬ホスピスをやっていく上でも良きパートナーであり、アシスタントです。家族の支えは必要なので、いつも感謝しています。

     

    私の家族みんなで運営を支えています。なので、マイホーム的な老犬ホスピスです。

     

    お預かりした老犬たちは、とにかく居心地の良い部屋で、のんびりゆっくり過ごしていただきます。

    また、老犬は徐々に筋力が弱っていってしまうので、可能な子には、無理のない範囲でリハビリやトレーニングを行っています。

    トレーニングは楽しみながら、ゆっくり体調の良い時に行います。

     

    このスタイルがNOAH’S ARKのこだわりですね。もしかしたら将来的に誰かに何かをお願いしたりする事はあるかもしれないけどNOAH’S ARKの思いそのものは変わらないと思います。

     

    施設内の様子
    老犬たちが過ごすお部屋には安全のために柵も設置してあります

     

    NOAH’S ARKという名前はどういう由来ですか?

    角田さん :不思議な感覚なんですけど、世界が終わる時には置き去りにせず絶対皆で一緒に逃げたいって思うんです。その時に「ノアの方舟」に全員乗せて行きたいと考えています。

    そこで「ノアの方舟」を英語表記にしたNOAH’S ARKにしようと決めました。

    どちらかと言うと凄く悩んだというよりは、降りてくる感覚で決めました。

     

     

    NOAH’S ARKの今後の目標はありますか?

    角田さん :今は自宅を老犬ホスピスにしていますが、自然が沢山ある所で老犬ホスピスをやりたいですね。その為に色んな場所に行って最適な場所を探しています。

    平坦な土地で緑に囲まれて、老犬たちとのんびり生活し、看取り、遺骨を粉にして土に返し、植物を育て、彼らの命を自然に戻してあげられたら幸せですね。

     

    2022年スタート!自然の中の老犬ホスピス
    角田さんが目標にしている自然の中の老犬ホスピスのイメージ写真
    どんな施設になるのか2022年が待ち遠しいです

     

    最後にペット安心相談室に対して一言お願いします。

    何かある度に頼れる存在ですね。決まり事や契約に関しては携わって頂いてるので強い味方だと思ってます。とても助かってます。

     

     

    『インタビューを終えて』

    ヒーリング(癒し)をとても大切にしている角田さん。

    その傍らには大人しくもしっかりとこちらを見ている愛犬のナナちゃんが見守ってくれていました。

    頭で理解する事が中々難しい「愛犬の最期」について、角田さんから、恐怖ではなく見送る事の大切さを教わりました。

    本当に大切な事は何か、そばに居るというのはどういうことなのか。

    人間も動物も同じです。命のタイミングをいかに自然体で迎えるのか。

    「さよなら」ではなく「じゃあ行くねっ」と愛犬が思ってくれたら。

    そんなことを強く感じる事が出来ました。

     

    NOAH’S ARKでは自然体をとても大切に扱う場所で、ナナちゃんもとても安心した様子で過ごせていました。

    癒しの空気はもちろん、どこか凛とした空気を感じる、とても暖かい場所でした。

     

     

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