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メメントモリ 取材レポート

皆さまは“死”について、どのような考えをお持ちだろうか。恐らく多くの方が、“死ぬことを考えるなんて、縁起でもない”と答えるのではないかと思う。

何故なら“自分や身近な人が死ぬこと”と面と向かうにはかなりの勇気が必要だと思うからだ。それは、多くの人が死に対して“恐れや”“悲しみ”“絶望”など暗いイメージをもっているからではないだろうか。

しかし今回、熱い想いを持つ男性2人の死生観に触れ、生命として生まれた以上はそれぞれが死生観をもちながら人生を全うできるのが人として生きる醍醐味ではないかと感じた。

――取材当日、向かった場所は都営浅草線蔵前駅から徒歩6分ほどの“ソラの庭”。
聞いた話によると、向かいのビルの屋上にある“ソラの庭”で、亡くなった人やペットの遺灰を肥料にして、様々な種類の花を育てているという。
屋上には、モデルのように整った顔立ちの男性が2人。
プランターに植えられている命の花の影響か、ここには“時”の存在を忘れてしまうような穏やかな空気が流れており、ずっと花と共に過ごしたくなってしまう。

写真向かって右側が『メメントモリ』代表取締役の白鳥哲也さん、左がグリーンアドバイザーの石川伸一郎さんである。

死者が新しい命を育むという素晴らしいアイディアを事業展開する白鳥さん、鉢花のエキスパートで白鳥さんの心強い相談相手である石川さん。

そんなお二人に、詳しくお話を伺ってみた。

     

    仕事への想いについて

    白鳥さんと石川さんの2人は爽やかな笑顔でこう語る。

     

    白鳥さん「僕らは会社のコピーを“死を忘れない”としています。当然、犬や猫などのペットは、人間より早く死んでしまう訳ですよね。その時に、ずっと悲しい気持ちのまま、思い出してまた泣いてしまう…というように、ずっと残しておくというよりは、 “一緒にいた時間、楽しかったな”という、その子の存在を明るい気持ちになって思い出せるようになったらいいなと思います。

    そして、“次のワンちゃんを飼おう”というような気持にもなれたらいいな、と。お花って見た人が幸せになれると思うので、亡くなったペットのことを思い出して、明るい気持ちになってもらえたらと思っています。」

     

    石川さん「グリーンアドバイザーというのは、ホームセンターや花屋さんなどで、切り花ではなく鉢物のお花の育て方についてアドバイスするんです。このお花にはこういう種類の土や肥料が適していますよ、とか。

    白鳥と2人でやっているのですが、自分で資格を取ってからは、“こうした方が育つよ”と言う感じで色々アドバイスをしています。お花の一番いい状態をずっと気にしながら作業しています。」

     

    また、石川さんはフレンチブルドックを飼育されていることもあり、生体販売や、将来への対策を何も考えずペットを飼うことについての問題意識も持っている。

     

     

    “遺灰で花を育てる”って?

    遺灰には“リン酸カルシウム”という成分が含まれており、それが花の養分になる。

    花は芽が出る時と開花する時に一番リン酸を吸収するため、種まきの時に緩効性の肥料と一緒に遺灰を撒き、成長のサポートにしている。片手でギュッと掴むくらいが30gほどで、目安としてこの量の遺灰を預かっているそうだ。

     

    預かった骨は、最初の種まきの時とつぼみが付いて咲く直前の2回に分けて使用している。1回目の種まきで万が一、成長途中に育たなくなった場合などに備えて、リトライできるようにしているそうだ。

    また、メメントモリでは“一緒に育てる”ということを大切にしており、花を育てている“ソラの庭”はセキュリティ上、鍵はかかっているが、依頼者には鍵の場所を教えてあり、24時間いつでも見学できるようにしてある。

     

    「種まきの時と花が咲くときは基本的に必ず来てくださいとお願いはしています。来れる方には、一緒に来ていただきますが、やはり遠方の方とかもいらっしゃるので、そんな場合でも成長日記に写真を添えて月に何回かお送りしてあげることで、遠方の依頼者でも花の成長を見届けられるようにしています。」と白鳥さん。“成長過程を見守りながら、心の整理をつけていってもらえたら…”と、願っている。

     

    ペットの遺灰で育てているお花

    ペットの遺灰で育てているお花

     

     

    育ったお花から、永遠に残せるものを―

    メメントモリは、遺灰で育った花をプリザーブドフラワーやフラワーフレーム、アクセサリーなど、永遠に残るものに作りかえるサービスを行っている。

     

    白鳥さん「基本的には、依頼者さんが“こういう花言葉があるお花”とか、“こういう色”とか、ある程度要望があるので、それに沿ったものの中でなるべく早く咲くもの…出来たら3ヶ月くらいで咲くものを僕らの方でピックアップしてご提案しています。花を育てるのに1ヶ月1万円の費用がかかるので…。

     

    そうすると、お花を育てるのに2万円から3万円、咲いたお花でフラワーフレームを作るには、サイズによってちょっと違いますが4~5万円が多いので、トータルで言うと10万円を超えることはほとんどありません。7~8万円くらいの金額帯で利用されていますね。

     

    認知を広げながら、今年はもっと利用してくださる方が増えたらいいなと思っています。」

     

    ブーケ

    ↑ブーケ

     

    フォトフレーム

    ↑フォトフレーム

     

     

     

    他と競合しないサービス

    メメントモリのサービスは他と競合しない。例えば、ペット霊園。

     

    基本的には納骨堂に預けるが、花に必要な遺骨は30gでもそれ以下でも可能なので、少しだけ分骨して花を育てるという形になる。

     

    花は育てて、花はたくさん咲くので、余ったお花を献花するとか、サービスとしてそんな連携も取っていけるとのこと。

     

    ペット霊園もメメントモリも、同時に両方とも使える。様々な場所と協力することが出来る、理想的なサービスである。

     

     

    【白鳥さんと石川さんに聞いてみた】

     

    メメントモリを立ち上げたきっかけは?

    白鳥さん「僕が父親を亡くしたのが29歳の時だったんですけど、結構突然死んじゃったんです。

    病気はしていたんですけど、一回治った直後だったから、まだまだ長生きするだろうなと思っていた矢先で。突然だったんですよね。僕は長男で喪主をやっていたから、全然実感がわかなくて。とにかく火葬されるときだけはやっぱり、体がなくなっちゃうから、“本当にこの世界からいなくなっちゃうんだな”と…そこだけは急に実感したのを覚えています。

     

    父親が入っている棺というのが、皆様が想像するような木の棺で…人間が最後に入って身を置くときに、もうちょっと温かいものを作ってあげられないかな、という思いを持っていたのと、あとは火葬する国である以上、必ずみんな使うものなのに、そんなに技術革新が無いというか、もっと色んなものがあってもいいのではないかと思ったんです。

    燃えてすぐに無くなってしまうから、そんなに高いお金をかける商品ではないにせよ、もっと同価格帯くらいでもっとバリエーションがあれば、作りたい方はいるかな、という着想がありました。

     

    それがもともと最初に棺の会社を立ち上げたきっかけで、その会社を2年くらいやっていて、だんだん取引のある葬儀屋さんが増えてきて、ご注文頂けるようになってきたんですけど、けっこう僕の棺を頼んでくれる方って、比較的、想いを込めてお葬式をしたいというご家族が多かったんです。だから、そういう人たちに、作ってあげた後に何も残してあげられないというのも、作る側としても少し寂しいな、という思いもだんだん出てきたんです。

     

    何かこう、残せるものはないかな、というときに、たまたまお花がリン酸というのが肥料になるという話を聞いて、もともとお骨自体にリン酸が入っていることを聞いて、それだったら、その人の背景が感じられるお花を育てて、形に残してあげられたらいいんじゃないかな、と考えたのがメメントモリという会社を立ち上げることになったきっかけです。」

     

     

    ひまわりのプリザーブドフラワー

    ひまわりのプリザーブドフラワー。華やかさを出すため、造花も少し混じっている。

     

     

     

    日頃、心がけていることは?

    白鳥さん「僕自身はあんまり死後の世界とか実はそんなに信じていなくて…あったらいいなと思いますけどね、もちろん。でも、ないんじゃないかなぁというのが正直強くて。

     

    生きている僕らが、死んだ人たちのことをどうやって心の中に残していくのかということの方が僕は自分が生きている中で実感できていることだし、そっちの方が自分にとってリアルだと思っています。だから、宗教的なものとかではなくて、自分の心に中にその人を留めておけるものを作りたい、という想いは強いですね。」

     

     

    白鳥さんにとって“生きる”とは?

    白鳥さん「生きるって、簡単に言えばペットも家族…人間もそうですけど、自分が生きていくということは、周りの大切な人たちが死んでいくということじゃないですか。そういう人たちの死をどう受け止めて生きていくか、というのはすごく大事なことだと考えています。」

     

     

    これから目指すサービスは?

    白鳥さん「“死”についての話をする時に、お墓誰が守るの?とか、遺産どうするの?とか、ちょっと話したくない内容が多いじゃないですか。

    例えばお花になるらしいよ、とか、ご飯食べながら明るい話題の中で“死”をテーマにした明るい会話が出来るようなサービスを作りたいな、というのはあります。

    その話の延長線上で、“俺もそろそろ65歳か…”みたいな。きっと少しは感じると思うんですよね。」

     

     

    今後の抱負など

    石川さん「そうですね。これから更に勉強して、“育てられない花はない!!”という風になりたいな、と思います。

    屋上庭園自体が初の試みなので、けっこう色々試行錯誤をしている段階で、でも屋上で育てるのと地上で育てるのとまた違うプロセスもあるので、様々な挑戦をしながら次のステージに向かっていきたいと思います。」

     

    白鳥さん「2つ目の場所を作るとなった時に、ビニールハウスを作って、1年中温室環境でひまわりがずっと育てられる…とか、今後は特に人気のお花を育てられるようにしたいと思っています。」

     

     

    ペット安心相談室にご賛同頂いた理由

    白鳥さん「お話を伺って、飼い主さんから元気なうちに、飼えなくなった時の準備をして欲しいと強く思いました。

    何の対策も打たないと、大切なペットが処分されてしまう可能性があるので…。お互いが連携し合っていくことが、飼い主さんにとってもメリットになると考えたからですね。」

     

    石川さん「僕は今、犬を飼っているんですけど、犬だとどうしても散歩に連れて行かないといけないので、散歩する時に地域のコミュニケーションみたいなものが出来てくるんです。

    そうすると、“10歳超えたら今後どうしよう”という話が出てきて。死んだあとどうすればいいんだ?という風に思っている人はたくさんいると思うので…ペット安心相談室は必要だし、趣旨にとても賛同しています。

    ブログ等でも積極的に情報を発信していきたいと思っています。」

     

    若い2人の今後の活躍に目が離せない。

     

     

    【ソラの庭を写真でご紹介】

     

    飼い主たちの想いと生命のつながりを感じる空間「ソラの庭」

    飼い主たちの想いと生命のつながりを感じる空間「ソラの庭」

     

     

    大切なペットが新たな命となって咲き誇っている

    大切なペットが新たな命となって咲き誇っている

     

     

    夜はライトアップされる

    夜はライトアップされる

     

     

    さりげなく置かれているアイテムにも癒される

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    花とともに感じるときの流れは飼い主の悲しみを癒す

    花とともに感じるときの流れは飼い主の悲しみを癒す

     

     

     

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